渇いた体に水分を補給しよう!50代になると「渇き」が起きてくる
女性にとって50代は、体にさまざまな「渇き」が起きてくる時期です。
例えば、閉経を迎えて、女性ホルモンの分泌が減ることもその一つです。
また、体内の組織の水分量は、子どもや若い人たちと比べると明らかに少なくなり、いわゆる「枯れた」状態に近づいていくといわれます。
ちなみに、赤ちゃんは体重の75%が水分、成人は60~65%です。また、女性は、体脂肪が多い分、男性よりも体内の水分は少なくなります。
循環器疾患が専門でスポーツドクターとして疾病予防に取り組む、パークサイドクリニック院長の稲次潤子氏は、50代は女性にとって人生最大の転換期ではないかと話しています。
「閉経による女性ホルモンの減少で、動脈硬化が進む。体内の水分量が少なくなる。
そして、骨粗しょう症の危険年齢に突入する。この3つの変化は、女性のその後の人生に大きな影響を与えます」。
閉経までは、女性ホルモンが保護的に働いているため、コレステロールや血圧などの上昇が抑えられていますが、閉経後はこうした保護がなくなるため、動脈硬化が進んで虚血性心疾患や脳卒中などのリスクが男性並みに高くなるそうです。
「
肌の張りや髪のつやがなくなっていくのも、女性ホルモンや体内組織の水分量が減ってくることと関係があります。
女性ホルモンの分泌や体内の水分が少なくなること、つまり"渇き"は"枯れる"という状態につながります。
こうした変化が更年期症状として現れる人もあれば、健康診断で一気にいろいろな異常が見つかるという人もいます。
このように、50代は心身ともに大きな不安が噴き出す時期なのです」と指摘しています。
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