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花粉症対策 舌下減感作療法に期待  その3

今のところ治療の中心は薬物療法




 花粉症の治療法はこのほかに、「抗原回避・除去」「薬物療法」「手術療法」があります。


抗原回避・除去は文字どおり、花粉にできるだけ触れないようにすること。


花粉の飛散時期にはなるべく外出を控えるとか、外出時には花粉のつきにくい素材の上着や花粉カット機能のあるマスク、ゴーグルなどを着用する、室内では空気清浄機を使い、洗たく物も室内に干す――などの工夫をします。




 従来型の減感作療法が必ずしも普及しているとはいえない現在、花粉症治療の中心は薬物療法です。


それに使われるのは内服薬、点鼻薬、点眼薬など。新しい薬の開発も進んでおり、患者さんの症状に合わせて薬を選びます。


症状を大きく分けると、くしゃみ・鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、全身症状などで、それぞれに対応する薬があり、しかも眠気の副作用のない薬、1日1回飲めばよい薬、水なしで飲める薬などが登場しています。


 鼻づまりの症状のひどい例には手術療法があります。鼻の粘膜を、レーザー光線で焼くレーザー手術など、比較的簡単にできる方法が普及していますが、再発する場合もみられます。




 今シーズンのスギ花粉の飛散量は少なくなりそうだとの予測ですが、それでも症状を引き起こすにはおそらく十分な量が飛んでくるでしょう。


また、スギ花粉の飛散量が多かった昨シーズンに、スギ花粉をたくさん吸い込んで抗体が陽性になってしまった人は、少ない飛散量であっても今年から発症するかもしれません。




 普段の生活では、十分な睡眠や規則正しい食生活を守り、節酒・禁煙を心がけるなどして正常な免疫機能を保つことと、鼻の粘膜を荒らしてしまうかぜをひかないように注意することが大切です。

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