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自分の病気と気象の関係を記録して悪化要因を遠ざける

皆さんは気象情報の中で、何に最も関心があるでしょうか。

 

 

 

晴れるのか雨が降るのか、最高気温は何度か、週間予報はどうかといったことでしょうか。

 

 健康との関係で重要なのは、寒冷前線の通過、気温の変化、湿度の変化に関する情報です。

 

 

 

気温の変化は、朝より昼のほうが低いとか、前日よりもかなり下がる場合です。

 

また、湿度は高くても問題ですが、低い場合は呼吸器系に影響を与えます。  

 

 

 

 

こうした情報は、テレビやラジオなど、ほとんどの気象情報で知ることができます。

 

もし見逃しても、インターネットで詳しい情報を調べることができるので、利用されるとよいでしょう。  

 

 

 

 

最近は、気象と健康の関係についての関心が高くなり、気象情報に健康に関する注意も盛り込まれるようになっています。

 

花粉情報と紫外線情報を日本で初めて作成したのは、1986~87年のことでした。

 

 

花粉情報がすぐに注目されて日本中に広がったのに対し、紫外線情報が広まるには時間がかかりましたが、最近では、どちらも気象情報で伝えられるのが当たり前になっています。

 

 

 

それだけ、花粉症に悩む人が多く、また、紫外線による健康被害への関心が高まったということです。  

 

このように一般的になった情報とは別に、一人一人、自分の体調の変化や病気と気象の関係を知ることも、健康な生活を送るためには必要です。

 

 

日記をつけるのは面倒でも、カレンダーに、その日の天気と体調の変化をメモするだけでも、貴重な情報になります。

 

できれば、その日の気象条件、食べたもの、行動なども記録しておけば、医療機関を受診する際に、大きな助けになるでしょう。  

 

 

 

スギ花粉症の患者さんは、花粉情報に注意しながら、花粉が本格的に飛び始める前から、マスクをしたり、うがいや手洗いなどのセルフケアをすることによって花粉を遠ざける努力をしています。

 

 

 

また、アレルギーを抑える薬を服用して、症状が出るのを遅らせたり、出ても軽く済むように手を打っています。

 

 

 

 

 これと同じように、自分の体調がどういう気象条件で崩れるのか、持病はどういう場合に悪化するのか、自分なりの情報を積み上げていけば、少なくとも気象の変化による体調の悪化は最小限にとどめることができるはずです。  

 

健康な生活を送るために、自分の体と気象の関係を調べ、情報を役立てていただきたいものです。

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