これらの感染症予防には「こまめな手洗い・うがい」がすすめられ、多くの人々が実行しています。
インフルエンザの予防ワクチンは、重症化予防が主目的であり、接種したからといって、必ずしも感染や発症自体を完全に予防できるというわけではないといわれています。
予防接種がすんでも安心せずに、予防策の継続は必要です。
「こまめな手洗い・うがい」のほかにも、手軽にできる予防策があれば実行したいところです。
インフルエンザやかぜなどの感染症は、免疫機能が低下するとかかりやすくなります。
免疫機能が低下する要因には、加齢、質・量ともにバランスを崩した食事、ストレスなどが考えられ、とくに食事バランスを改善することが大切です。
免疫機能に関係する体の器官の中で最大の器官は腸で、免疫機能を支配するリンパ球の60%以上がここに集中し、細菌やウイルスを攻撃する抗体全体の約60%も腸で作られます。
食事バランスを改善して腸内環境を良好に保つことが、免疫機能を高めることにつながります。
免疫機能を高めて感染症の発症リスクを低減させる食品成分が存在することが、多くの臨床試験などを通じて明らかになっています。
その代表的なものは、腸内細菌由来のプロバイオティクス、ビタミンA・C・E、亜鉛、セレンなどです。