花粉症は国民病?
「花粉症」はかなり最近の病気である。 約40年ほど前 の昭和36年に、日本で初めて ブタクサによる花粉症患者が発見され、その2年後にスギ花粉症患者が発見された。以来、花粉症患者は増えつづける一方だ。
花粉症とは、簡単に言えば 花粉によって起こるアレルギー性の病気 。しかも、困ったことに大人になってからでも突然発症するのだ。いったい、どんな人がかかりやすい病気なのだろうか。
■どんな人がかかりやすい?
アレルギー体質の傾向が強い人 アトピー、食物アレルギー、小児喘息など、一般に アレルギー体質の傾向が強い人 が、かかることが多いと言われている。特に、ダニの死骸などの ハウスダストにアレルギーがある子供の70~80%は、花粉症もある という。
逆に、アレルギーがない子供の花粉症は、30%以下。アレルギー体質と花粉症には明らかな関係があるようだ。
生活が乱れている人 例えば、 食生活が乱れ 、インスタント食品やコンビニ食、ファーストフード、スナック菓子ばかりを食べている人は要注意。こうしたものには添加物も多く、アレルギーへの影響は大きいと言われている。
また、肉などのたんぱく質のとり過ぎもアレルギー体質になりやすいとか。他に、 睡眠不足、生活時間が不規則 な場合も、自律神経が乱れ、免疫機能が正常にはたらかなくなり、アレルギーを引き起こす原因になる。
もちろん、ストレスもその立派な原因のひとつだ。乱れた生活では、花粉症を招くだけかも?! 都市的な生活をしている人 周りはアスファルトで舗装され、交通が激しくコンクリートの建物が多く、気密性の高いマンションなどに住んでいたり、ビルで働いている人。
特に 自動車の排気ガスによる大気汚染 は花粉症の増加につながる原因。実際、スギ花粉の飛散数が多い非汚染地区より、飛散数が少ない大気汚染地区の方がスギ花粉症を訴える人が多いケースがある。