脳が働き過ぎると睡眠物質がたまる
脳が活動している時、脳細胞は様々なホルモンを分泌しますが、働き過ぎるとホルモンの使いカスのような物質がたまっていきます。
このような物質は疲労物質と呼ばれ、そのなかには睡眠物質も含まれています。
そして、それらは脳の働き過ぎにフィードバックをかけて休息させる役割があります。
頭を使い過ぎて眠くなるのはこのためです。これまでに20種類以上の睡眠物質が発見されています。
更に、人間が活動するためにはエネルギーが必要ですが、睡眠は無駄な動きを抑えて新陳代謝を減らし、エネルギーを節約する働きもあります。
つまり睡眠は、人間が心身ともに健康な状態を保つために欠かせないというわけです。
「居眠り」は右脳を活性化
睡眠の質といえば、約90分でワンセットになっているレム睡眠(体の眠り)とノンレム睡眠(脳の眠り)があります。
そのリズムを気にする人もいますが、実際には個人の生活によって違いがあるので、あまり神経質になることはないようです。
ぐっすり眠れないから疲れも取れないと気にするのは、かえって脳にプレッシャーをかけて疲労が増える原因になります。
それよりも、脳は絶えず働いているので「居眠り」で細切れの休息を与える方が良いといわれています。
なお、居眠りは右脳を活性化させるというデータも報告されています。