「免疫」と「アレルギー」は本来同じもの
花粉症がアレルギー反応のひとつであることは周知の通り。
実はこの「アレルギー」、意外なことに健康な体を保つために欠かせない「免疫」と体内でのしくみは同じなのだ。
人体には体の外から侵入してくる異物に対して、その物質を排除するはたらきがある。
外部から侵入してきた物質(抗原)に、対抗する物質(抗体)を作って体を守ろうとするのだが、抗体が一定量になったとき、同じ抗原が進入してくると、その抗原が抗体と結びつき、それまでと違った反応を示すようになる。
■免疫とアレルギー
この反応が体にとって都合よくはたらく場合を「免疫」といい、人間が病気から体を守るために活躍するシステムだ。
例えばはしかやおたふく風邪に2度かからないのは、この免疫のはたらきによるもの。
しかし、免疫は時と場合によっては人体に不快な症状を招き、さまざまな病気の原因ともなることがある。
これが「アレルギー」で、I・II・III・IV型の4つに分類される。アレルギー性鼻炎や花粉症は典型的なI型アレルギーにあたる。