新たなアレルギー「口腔アレルギー」にご用心!
近年増えてきたアレルギー性の病気に、「口腔アレルギー」がある。
これは、キウイやメロン、リンゴなどの果物や野菜を食べると、食材に含まれている「糖たんぱく」という物質が口内の粘膜に触れてアレルギー症状を起こし、口の中がかゆくなったり、喉がいがらっぽくなったりする病気だ。
食物アレルギーが喘息や呼吸困難、じんましん、下痢などの症状を示すのに対し、口腔アレルギーは口の中に症状が出るのが特徴。
原因が動物性たんぱく質(イカ、エビ、卵など)でない点にも要注意!
なぜ増えてきたのか、花粉症との関連はあるのかなど、詳しいことは今のところ解明中だが、アレルギーを引き起こす花粉抗原と共通の性質を持つ物質が、特定の果物や野菜にも含まれていてアレルギー症状をもたらすという説もある。
生で食べると症状が起きる場合でも、ジャムなどにして十分煮込んだりすると症状が出なくなることもある。
いずれにせよ、果物や野菜を食べた後、口内にかゆみや違和感を覚えたら、アレルギーの専門医に一度相談してみよう。