「笑う」と自律神経が変化する
では、「笑う」と体の中ではどんな変化が起きているのだろうか。
人の体には交感神経、副交感神経からなる 自律神経 がある。
これは、筋肉を動かす運動神経や物を識別する知覚神経ではなく、内臓の運動や分泌、知覚などを司る神経のことだ。
交感神経と副交感神経には相反する性質がある。
交感神経とは... エネルギーを発散 するようにはたらく。血圧が上がる、瞳孔が広がる、鼓動・呼吸が速くなる、胃腸のはたらきが弱まる、などは交感神経のはたらきによる
副交感神経とは... 副交感神経は体に エネルギーを蓄える ようにはたらく。血圧が下がる、瞳孔が収縮する、鼓動・呼吸が遅くなる、胃腸のはたらきが活発になる、などは副交感神経のはたらきによる
交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、自律神経失調症などの不安定な状態になってしまうのだが、笑っている時には、これらの神経がバランスよくはたらいているという。
つまり、 バランスよくはたらいている=健康的である 、ということなのだ。