■どのくらいの量が必要?
1日に人間の体から出る水分は、尿が約1,000~1,500ml、便が約900ml、生理的に失われるものが約100ml。
合計、2,000~2,500mlもの水分が失われている。
一方、食事から摂取する水分は約1,000ml、体内での代謝水が約200mlだということを考えると、飲料水として必要なのは1日約800~1,300mlになる。
「ちょっと汗をかいたな」というときは、約1,800mlの水分を摂るように心がけよう。
ただし、腎機能や心機能に異常があって水分を制限されている人は、医師の診断に従うように。
1日の水分摂取量(ml) 飲料水 800~1,300 食物中の水 1,000 体内での代謝水 200 合計 2,000~2,500 1日の水分排出量(ml) 尿 1,000~1,500 便 900 生理的に失われる水分 100 合計 2,000~2,500
■どうやって飲むのがベスト?
1日1リットルの水を飲むといっても、一度にがぶ飲みしてしまっては意味がない。
たくさん飲むと、喉の渇きは癒されるが、過剰の水が胃に負担をかけ、胃液を薄めてしまう。
そのため消化不良を起こし、よけいにばててしまうのだ。
飲むなら、1回200ml程度を何度かに分けて摂取すること。
1日のサイクルとしては、朝目覚めたとき、午前10時と午後3時のおやつのとき、入浴前後、寝る前などにコップ1杯ずつの水を飲むこと。
これ以外に1日3回の食事のときにも1杯ずつ飲めば、1日1,600ml程度の水分が補給できる。
こまめな水分補給が健康のカギを握っているのだ。