クネクネと虫のようにはう血管
下肢静脈瘤になると、特有の症状が出る。
典型的なのはむくみ、だるさ、鈍痛、熱い感じ、かゆみ、足がつる、足が疲れるなどの症状だ。
見た目にも血管がふくれ上がって瘤のようになり、クネクネ蛇行するのも特徴的な症状だ。
東北地方では昔から下肢静脈瘤のことを「すばこ」と呼んできたそうだが、これは「すばく(寸白)」がなまったもので、サナダムシなど寄生虫のことを指す。
血管の中にまるで寄生虫がはっているかのように見えたのだろう。
それ自体は命にかかわるような問題ではないが、放置するとやっかいなことになる。
重症になると、たまった血液成分が静脈から皮膚にしみだし、皮膚が黒ずんでかたくなり、湿疹ができてかゆみを感じ、さらに進行すると潰瘍ができるのだ。
足に異常を感じたら、早い段階で医師の診断を受けることが大事だ。