がんは遺伝する?
がん遺伝子とがん抑制遺伝子
人間の体内には、がん発生の原因となる遺伝子が存在する。
『がん遺伝子』と呼ばれるものだ。
これらの遺伝子の本来の役目は、細胞が正常に増殖するために必要なたんぱく質を作ること。
ところが、何らかの影響で遺伝子が変化し、細胞を異常に増殖させてしまうのが、がんの発生に関係あるのではないかと考えられている。
一方、体内には、がん発生をおさえる『がん抑制遺伝子』も存在する。
この遺伝子はおかしくなったがん遺伝子を正常に戻すはたらきがあると考えられている。
つまり、この遺伝子に傷がついたりして、正常なはたらきができなくなると、がん化を促進する結果となってしまうのだ。